社会医療法人 共愛会広報誌 しおかぜ 2017年冬号
表紙の作品作者
特集 介護老人保健施設「あやめの里」
開設20年の実績
あやめの里は開設満20年となりました。この間に介護保険制度ができ、何度かの改正を経て今日に至っています。20年前に比べると、全国的に高齢化率は上昇し、北九州市では30%に迫ろうとしています。認知症も今や500万人と言われます。独身の方も増え、介護者の高齢化も目立ち、核家族化もあり、家庭の介護力は低下する一方です。在宅復帰、在宅支援が老健の大きな役割ですが、問題なく在宅復帰できる方は限られてきています。
あやめの里では、対処ご安心して生活できるように、十分なリハビリテーションスタッフを配置し、ご利用者各々に適した個別リハビリテーション・生活重視のリハビリテーションを実施しています。また看護・介護スタッフによる、充実した認知症ケアや安心・安全なケアを提供しています。
介護老人保健施設
症状が安定しており、入院地用の必要はないけれど、自宅での生活に不安もある。そのような方が一時的に入所し、ケアプランに沿って看護・介護・リハビリテーションを受けながら療養生活を送るための在宅復帰支援施設です。
あやめの里「5つの役割」
1.包括的ケアサービスの施設
2.リハビリテーション施設
3.在宅復帰施設
4.在宅生活支援施設
5.地域に根ざした施設
充実した認知症ケア
ご利用者が気軽に、そして楽しみながら身体や脳を動かすことができるレクリエーション等を毎日行っています。
あやめの里概要
・開設…平成8年8月1日
・定員…<入所>100床(うち短期入所 10~20床)
2F…38床、3F…36床、4F…26床
通所リハビリテーション 40名/1日
・居室の構成…個室6室、2人部屋17室、4人部屋15室
・提供サービス…<入所>介護保健施設サービス
<ショートステイ>短期入所両々介護、介護予防短期入所療養介護
<デイケア>通所リハビリテーション、介護予防通所リハビリテーション
・お気軽にお問い合わせ・ご相談ください。
お申込み・お問い合わせは「あやめの里」 093-871-5902
あやめの里 入所例
病気のはなし 大腸がん
便の色を確認していますか?
最近は、便座から立ち上がると自動で水が流れる便器が普及し、便の色を確認しないことが増えています。進行した大腸がんでは、暗赤色便や鮮血便がみられることがあります。まずは便の色を確認してみましょう!
日本での大腸がん
日本での大腸がんの患者数および大腸がんの死亡者数は急速に増加しています。現在、大腸がんの方は年間約11万人、死亡者数は4.7万人を超え、女性の全悪性新生物による死亡のなかで最多で、男性では肺がん、胃がんに次いで多く、将来は胃がんを抜くと言われています。
大腸がんの原因
食の欧米化、たばこ、過度な飲酒、肥満、運動不足、遺伝などが原因といわれています。
大腸ポリープと大腸がんの関係
大腸がんのほとんどが、大腸ポリープ(腺腫性ポリープ)から進行していく(なかにはポリープからでないものもある)ため大腸カメラ検査でポリープ切除することでその後の大腸がん発生と死亡率が低下すると報告されています。だから大腸ポリープやがんは、早期発見・早期治療が極めて重要なのです。
大腸がんの治療
大腸がんの深さ、リンパ節や多臓器への転移の有無で治療法が異なります。早期大腸がんでも移転しないとされる粘膜下層の浅いところまでであれば内視鏡で切除できます。それよりも深いものや転移を伴う場合は、外科的切除に加え抗がん剤治療や放射線治療を行うこともあります。
スタッフレポート
松元 裕子さん
戸畑共立病院/臨床心理室 臨床心理士
相手が「これでいい」と思えるように。
それが私の役目です。
海外ボランティアに参加した際、「カウンセラーと話がしたい」と小学生がいうのを聞いて、心理学って何だろうという思いから勉強を始めました。
もやもやしていることを人に話してみると「なんだかすっきりした」という経験はありませんか?話を聞いてもらうと紐が解けていくように気持ちが軽くなることがあります。傷には自然に治ろうとする力があるように、こころにも元気になろうとする力があります。ただ、混乱するとその力が出てきません。悩み苦しんでいる人も、自分の中に答えを持っています。話を聞いていく中で、相手が「これでいい」と思えるようになるまで支えるのが私の役目です。
「相手は必ず元気になる!」と信じる気持ちが臨床心理士には必要です。その気持ちは相手には見えないところで伝わりエネルギーになります。私とのかかわりを通して「楽になった」と感じてもらえるよう、傍らに寄り添っていきたいと思います。
リハビリスタッフのオススメ体操
栄養士オススメ!旬の簡単レシピ
私の休日
お問い合わせ