社会医療法人 共愛会

地域食品資源循環システムの見学に行ってきました!

約 2 分

今回、栄養科スタッフで、生ごみを堆肥にリサイクルする株式会社ウエルクリエイトに見学にいきました。
病院に限らず、食品工場、飲食店、学校などの食品残渣は、廃棄をするのにもコストがかかります。この食品残渣を回収して約2ヵ月かけ発酵させ、堆肥化させ、その完熟堆肥を提携する農家で野菜を作ります。
さらに収穫した野菜を施設で使用し、その残渣をまた回収し発酵させるという「循環型農業」を実践されています。
当法人では地産地消の取り組みとして、農家より採れたての新鮮な野菜を旬の時期に仕入れて提供させて頂いており、味が濃く色鮮やかで、とても美味しいと大好評です。
また、北九州市はSDGs未来都市であり、こちらの会社では、SDGsの目標の1つである「つくる責任、つかう責任」を掲げ自社で取り組むだけでなく、次世代を担う子供たちへも情報を発信しています。給食の残渣リサイクルから環境や農業について考えてもらう「出前授業」や「リサイクルセンターの社会科見学」を企画し、顕微鏡をのぞいて微生物を観察したり、できた堆肥を触って臭いを嗅いでみたりする体験プログラムを展開しているそうです。

リサイクル工場視察後、提携している農場を見学させていただきました。
広大な土地にとうもろこし、かぼちゃ、スイカなど様々な野菜が栽培されており、その景色は圧巻でした。
プチトマトを試食させていただきましたが、色鮮やかで味も濃く、とても美味しかったです。
当法人としても、食に携わる者として、SDGsについて考えていかないといけないと改めて感じました。まずは、残食をできるだけ減らすために、さらに「患者さんの声」を献立に反映させていきます。
また、調理をする過程で発生する残菜を減量できるように下処理や調理方法を見直していきます。
今回の見学を機に、小さなことからでも実践可能なSDGsに取り組んでいきます。

戸畑共立病院 栄養科 管理栄養士 中﨑 香菜子