私は、令和3年5月1日より共愛会戸畑共立病院の常勤医として勤務することとなりました。
私は、久留米大学外科学講座で、教授職を含めて40年間、肝胆膵外科の診療、研究、教育に励んで参りました。このたび、久留米大学を定年退官し、気持ちも新たに当院に赴任いたしました。近年、肝胆膵領域疾患の診断・治療における医療技術の進歩、新規薬剤の開発はめざましいものがあります。さらに、院内の各部門がそれぞれの専門性を持って連携するチーム医療が普及し、患者さんにとって安全で質の高い医療が実践される時代となっています。肝胆膵領域においては、最近膵がんが急増し、糖尿病、脂肪肝からの肝がん発症も増加しております。超音波検査やCT、MRI検査などによる早期発見が大事なことは言うまでもありません。また、大腸がんなどで肝臓や肺に転移したものに対する治療適応も拡大し、進行がんの治療成績は格段に向上してきております。
戸畑共立病院におきましては、地域がん診療連携拠点病院として良質の医療を提供し、地域医療を支える病院の役割を果たすべくより一層の努力をしていく所存でございます。
どうぞよろしくお願いいたします。