結石治療機器を更新!
当院はこれまで、EDAP TMS社製の体外衝撃波結石破砕機器により、延べ2000例以上の尿路結石(腎結石、尿管結石)治療を行ってまいりました。この度、同社のSonolith i-moveを新規導入いたしました。この機種には以下の特徴がある機種で、これまで以上に、侵襲が少ない尿路結石治療を患者様に提供できます。
会社HP:https://www.medicalexpo.com/ja/prod/edap-tms/product-68310-421753.html
動画:https://video.medicalexpo.com/video_me/videos/video-15663.mp4
体外衝撃波結石破砕装置とは
体の外側で発生させた衝撃波を集束させ、これを腎や尿管の結石に伝えることで、開腹手術をすることなく、体内の結石を砂状に細かく砕く治療法です。砂状になった結石は、尿の流れとともに自然に体の外へ排出されます。
確実性と信頼性を兼ね備えた装置
特許技術のECLテクノロジーにより、照射されるすべての放電は同質のものとなり、一貫して安定した衝撃波を発生させることが可能となっています。リアルタイムに焦点部の圧力を測定しており、正確で再現性の高い衝撃波を発生させることが可能で、すべての患者様へ、同質の治療効果を実現させることが可能です。新型衝撃波ジェネレーターは、小児から大柄な方まで幅広く適合するように設計されており、より侵襲の少ない快適な治療を提供することが可能です。
当院での尿路結石治療
当院では通常の尿路結石に対して、当院では体に傷をつけないという優れた利点を持つ、この体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を行っています。専用機器で発生させた衝撃波を体外から結石に当てて破砕する仕組みで、小さくなった破砕片は尿とともに排出されます。麻酔は使わず、座薬か注射の鎮痛薬を使用し、手術時間は約30分で、体への負担が少なく、外来での日帰り治療も可能という利点もあります。
しかし、治療前のレントゲン撮影などで、結石と周囲組織との癒着が考えられる場合、結石が大きい場合には、この治療法だけでは排石までの治療時間が長くなりますので、麻酔をした内視鏡手術をお薦めしております。
受診について
泌尿器科外来では、“火曜日と木曜日午前中を尿路結石外来”、としておりますが、症状が強い場合には月曜日から土曜日までの午前中に受診くださいますようお願いいたします。当科では、受診から治療実施まで、できるだけお待たせしないようにいたしますので、かかりつけ医のある患者様は、受診の際に、診療情報提供書として当科への紹介状と、内服中の薬剤が分かるお薬手帳を持参くださいますよう、お願いしたします。
短期入院治療のご希望など、治療に関しては担当医にご相談ください。
令和3年1月
戸畑共立病院 泌尿器科外来