当院の臨床工学科
当院では2013年より臨床工学技士が常駐し、院内の医療機器の保守管理をはじめ、医療機器に関連した教育活動を行っています。一昨年より在宅医療の対応を開始し、多職種と連携しながら地域医療へ貢献できる活動を行っています。また、医療安全教育にも大きく関りを持ち、院内の医療安全文化の醸成を目的に様々な活動を実践しています。
リハビリテーション病院という慢性期の施設の中で、臨床工学のベースを維持しつつ、施設のニーズとのバランスを取り、安心・安全な医療機器、医療安全文化を提供できる職種を目指しています。 |
医療安全活動について
当院では、2020年より臨床工学技士が医療安全管理者として院内の医療安全活動を主導しています。「3ヵ年計画による医療安全活動の再構築」と題し、導入期、拡充期、定着期に区分し、多職種協同による医療安全管理の質の向上を目指しています。
医療安全管理者は医療機器関連の対応のみならず、医療安全管理委員会での各WG(教育、マニュアル、転倒転落、事例分析、広報)と連携するとともに、インシデント報告システムに上がった報告一つ一つに対してセーフティマネージャーおよび役職者にて情報共有し、改善に繋げて行く活動を推進しています。
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戸畑リハビリテーション病院における 臨床工学科のMISSION
部署目標は「医療安全と医療機器管理の質の向上」とし、①安全な病院を作るための人材育成、②院内医療安全文化の醸成、③医療機器管理業務の質の向上、④在宅医療、地域医療介入への取り組み、を掲げて対応しています。
医療安全活動は患者さんの安全だけでなく、病院全体の安全を担うことが重要となるため、各部門と綿密な連携を図っていきます。当院での医療機器、医療安全のスペシャリストとしてフレキシブルな対応を行なえるよう、日々研鑽を積んでいきたいと思います。 |
活動内容
2021年度の目標は「リスクマネジメントの拡充」とし、①コミュニケーションツールの習得、②チームワークの強化、③振り返りと評価、④教育強化を重点項目として院内セーフティマネージャーとともに活動しています。
医療安全とコミュニケーションツールは重要な関係にあることから、職員全員が習得できるよう、繰り返し啓蒙しています。教育に関しては、e-learning研修を主とした研修会は参加率100%を必須とし対応しています。また、当院はバイタル測定後のデータ入力が自動で行えるHRジョイント機能を有した「スマートベッドシステム®」の使用率推進に関しても医療安全管理委員会主導のもと安全な環境作りに努めています。このように、当院の医療安全活動が院内、院外でも評価されるよう、病院全体の力を借り、積極的な活動を実践しています。
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