■歯科口腔外科について

歯科口腔外科は歯科医師4名、歯科衛生士8名、歯科助手1名で構成されています。
地域歯科診療支援病院として近隣の歯科診療所と連携を取り、ご紹介された患者様に、より快適で適切な治療を提供しています。
外来患者様の歯科診療だけではなく、歯科疾患全身麻酔手術、入院患者様の口腔管理、在宅訪問歯科診療、関連施設への往診など幅広く携わっています。

■認定資格について

歯科医師:(社)日本口腔外科学会専門医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医(歯科口腔外科)、臨床研修指導歯科医
歯科衛生士:NST専門療法士、日本衛生士会 摂食嚥下リハビリテーション認定歯科衛生士、第2種滅菌技師、第1種衛生管理者

■当院の設備について

2019年10月より、最新型のドイツ製歯科ユニットを導入し、快適で精度の高い診療を行っています。人間工学的に設計された身体に負担のかからないチェアで、低濃度の過酸化水素水で水を消毒するシステム等を搭載しています。使用する器具は、ヨーロッパ規格EN13060に適合したクラスB高圧蒸気滅菌器(オートクレーブ)を用いて滅菌・消毒を行っています。

歯科業務

■周術期口腔ケア

当院では安全に手術に臨んで頂くために、術前の口腔内確認、必要に応じて口腔ケア、口腔清掃指導を行います。
全身麻酔下の手術の際に口から気管チューブを挿入します(挿管)。口腔内は細菌数の多い所であり、細菌がチューブと一緒に肺へ入ってしまうと肺炎を発症する可能性があります。また、動揺している歯があると抜けて飲み込んでしまう可能性もあります。
がん治療中(化学療法・放射線治療)の患者様は、副作用として口内炎が出現することがあります。最後まで治療が完遂出来るように、口腔内の状況に応じて口腔ケアなどサポートを行っています。

■口腔外科手術

主な症例として、埋伏智歯抜歯、顎顔面外傷、重症炎症に対する消炎手術、嚢胞・腫瘍摘出術、口腔がんなど、全身麻酔下での手術を行っています。歯科用インプラント、矯正用インプラントなどの埋入は手術室を使用し、衛生的な環境で、局所麻酔下にて処置を行っています。また、全身麻酔下の手術においては、麻酔科医、手術室看護師の協力のもと、歯科医師・歯科衛生士を中心に口腔外科手術を行っています。

■往診

【病棟往診】
近年、歯周病と全身疾患(心・血管疾患、糖尿病、早産・低体重児出産、誤嚥性肺炎など)との関連性が明らかになり、医科と歯科の連携が推奨されています。当院では、主治医の依頼により入院患者様の口腔内アセスメントを行い、歯科治療の介入を検討します。また、歯科衛生士が入院患者様ひとりひとりの全身状態や、口腔内の状態によって必要に応じたケアを行い誤嚥性肺炎の予防や摂食・嚥下障害、低栄養のリスクを下げ、生活の質(QOL)の向上や早期回復に貢献することを目指しています。

【在宅・関連施設への往診】
当科では、関連施設(介護老人保健施設あやめの里、戸畑リハビリテーション病院、住宅型有料老人ホームサンセリテ明治町)と戸畑区にお住まいの方の居宅へ、歯科訪問診療を行っています。主に入れ歯の調整や口腔ケアを行い、外来歯科受診が難しい方々へ歯科医療を提供しています。

■チーム医療参加(SST:摂食嚥下サポートチームなど)

SSTは週1回の回診で、病棟看護師・栄養士・リハビリスタッフと情報共有し、入院中はもちろん退院後もおいしくお食事ができるよう、患者様のサポートをしています。摂食嚥下障害のある患者様に対しては、歯科医師が言語聴覚士と連携し、嚥下造影・嚥下内視鏡検査を施行しています。他にもNST、糖尿病教室など多くのチーム医療に参加しています。