概要

感染制御室は2013年2月に病院全体の感染制御を担う部署として新たに設立されました。病院内での感染症は、入院中の患者様はもちろんのこと、医師や看護師など院内の職員もその対象となります。
感染制御室では、医療関連感染の予防、教育活動及び医療関連感染発生時に速やかに対応するために必要な企画・立案を行うとともに、医療現場における積極的な取り組みを促進させることを目的として様々な活動をしています。
また、新型コロナウイルス感染症流行に伴い、24時間新型コロナウイルス感染症患者の受入れを全職員協力して診療を行っています。

ICT(感染制御チーム)活動

感染対策は、患者様ならびに職員の安全を確保することを基本軸として、問題発生の防止や解決に向けての総合的、組織横断的な対応が求められる重要な任務です。
院内感染が発生した場合の迅速な対応のみならず、院内感染拡大の兆候をいち早く察知するための監視、感染症診療や感染予防対策、耐性菌対策などの指導、院内感染防止のための職員教育など、継続的な活動が重要だと考えます。

【主な活動内容】

サーベイランス

・包括的サーベイランス
JANIS全入院患者サーベイランス
JANIS微生物検査サーベイランス

・ターゲットサーベイランス
薬剤耐性菌サーベイランス
JANIS手術部位感染サーベイランス

・プロセスサーベイランス
手指衛生遵守率サーベイランス

・症候群サーベイランス
インフルエンザ様症状サーベイランス
消化器症候群サーベイランス
新型コロナウイルス感染症サーベイランス

コンサルテーション
・感染対策に関する相談

院内感染拡大防止対策、予防策、
職員衛生管理

・アウトブレイク対策
・院内感染発生防止対策
・針刺し・切創による血液・粘膜曝露対策
・ワクチン接種の推進
(麻疹・水痘・風疹・ムンプス
HB・インフルエンザ)

感染対策委員会、感染制御チームの運営

院内ラウンド

・4職種によるICTラウンド(1回/週)
環境ラウンド 抗菌薬適正ラウンド 耐性菌ラウンド デバイスラウンド
・ICTによる自部署ラウンド(各部署1回/月)
・感染制御室による確認ラウンド(各部署1回/月)

マニュアルの作成・改定・整備
教育・啓発活動

・講演会/講習会(院内、招聘)
・院外講演会/講習会
・多施設共同研究
・学術集会発表

院外・法人内ネットワークの構築

・他施設、地域医療との連携
・法人内からの相談窓口