理念と基本方針
【理念】
食を通じて患者さんの疾病予防と治療に貢献できる栄養管理を行う。
【基本方針】
1. 患者さん個々人の病状に応じた適切な食事提供サービスを行う。
2. 食事療法の必要な患者さんへ適切な栄養食事相談を行う。
3. 質の高い医療の提供のためチーム医療に積極的に参画する。
組織および職員
組織:診療技術部(2020年4月現在)
栄養科 構成職員 | フードサービス : エームサービス(株) | ||
科長 | 1名 | 責任者 | 1名 |
主任 | 1名 | 料理長 | 1名 |
副主任 | 1名 | 管理栄養士 | 3名 |
管理栄養士 | 5名 | 栄養士 | 1名 |
調理師 | 5名 | ||
調理補助 | 14名 |
認定及び取得資格
① | 日本栄養士会栄養サポートチーム認定教育施設 (管理栄養士・看護師・薬剤師等) |
|
② | 福岡県糖尿病療養指導士 | 1名 |
③ | TNT-D認定管理栄養士 | 1名 |
④ | 病態栄養認定管理栄養士 | 1名 |
⑤ | NST専門療法士 | 3名 |
⑥ | 特定保健指導実施者 | 2名 |
⑦ | 日本医師会 医療安全推進者 | 3名 |
⑧ | 肝炎コーディネーター | 7名 |
⑨ | 福岡県単位型緩和ケア研修修了者 | 5名 |
⑩ | 介護支援専門員 | 1名 |
⑪ | 栄養経営士 | 1名 |
⑫ | 認知症予防食生活指導員 | 1名 |
⑬ | リハビリテーション専門療法士 | 1名 |
⑭ | 骨粗鬆症マネージャー | 1名 |
業務内容
1.患者さん 一人ひとりに寄り添った食事提供サービス
1)適時・適温サービス
食事時間 朝食:8:00 頃 昼食:12:00 頃 夕食:18:00 頃
温かいものは温かく、冷たいものは冷たい状態で、患者さんにお届けできるように、『温冷配膳車』を
導入しています。
2)食事提供のコンセプト
当院では、医師の指示のもと、患者さんの病態や病状、年齢・性別、身体活動レベル等を考慮したお食事提供を行っています。
また、患者さんが少しでも快適な生活が送れるように様々な配慮を行い、明日の治療の活力になるような食支援に取り組んでいます。
3)行事食
行事食は月 2 回程度実施し、手作りメッセージカードを添え、四季の移り変わりを感じて頂ける食事提供サービスをこころがけています。
1月 正月 | 4月 開院記念日 | 7月 七夕 | 11月 勤労感謝の日 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
4)癒しの提供サービス
栄養科では毎日患者さんのお食事を作っている調理師がひと時の癒しを提供する取組みを行っています。中でも、8月に開催する『氷の彫刻』は毎年好評で、「ありがとう」の言葉でスタッフも“やりがいと元気”を頂いています。
12月 クリスマス会 | 12月 クリスマスサンタ | 8月 氷の彫刻 |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
5)地産地消へ向けた取り組み
6 月に実施した料理長おすすめの際に産地直売で仕入れた『冬瓜』を使用したメニューを提供しました。
2.クリニカルサービス
1) 入院栄養相談
医師の指示に基づき、各病棟担当の管理栄養士により患者さんが退院後も食事療法が継続できるようにサポートします。
2) 外来栄養相談
医師の指示に基づき、病気の進行の抑制や疾病予防のため、患者さんのライフスタイルや食習慣に合わせた食生活についてアドバイスいたします。
3) 糖尿病教室
現在、1日1講義8日間の日程で、月2回糖尿病教室を行っています。受講を希望される方は、担当の医師もしくは看護師、管理栄養士にお気軽にお声を掛け下さい。 当教室は医師・歯科医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・理学療法士・管理栄養士のスタッフが、それぞれの専門性を十分に生かした教室
となっています。
プログラム
講義内容 | 担当 | ![]() |
![]() |
|
1日目 | 糖尿病とは | 医師 | ||
2日目 | 食事療法の基本と実際 | 管理栄養士 | ||
3日目 | 日常生活上の注意、フットケア | 看護師 | ||
4日目 | 合併症、低血糖、シックデイ | 医師 | ||
5日目 | 薬の役割、飲み薬、インスリン療法 | 薬剤師 | ![]() |
![]() |
6日目 | 運動療法について | 理学療法士 | ||
7日目 | 糖尿病の検査、自己血糖測定 | 臨床検査技師 | ||
8日目 | 糖尿病と歯周病 | 歯科医師 |
4)チーム医療への参画
・ NST(栄養サポートチーム)
・ 緩和ケアサポートチーム
・ 糖尿病教育チーム
・ 褥瘡ケアチーム
・ 糖尿病透析予防チーム
・ SKICT(院内感染対策チーム)
・ 医療安全対策
・ クリニカルパス委員会
・ 肝疾患ケアチーム
・ IBD(炎症性腸疾患)チーム
・ 認知症ケアチーム
・ 骨粗鬆症リエゾンチーム
○社会貢献活動
1.見学・実習・研修受け入れ(2019年度実績)
・ NST 研修:7名(6施設)
・ 学生 実習:11名(中村学園大学、九州栄養福祉大学、西南女学院大学)
2.講演会活動
栄養科では、糖尿病やメタボリックシンドロームなど生活習慣病予防のための啓蒙活動の一環として、
健康フェアや市民糖尿病教室などに積極的に参加し、地域住民の方への健康情報の提供をさせて頂いて
います。
IBD 教室 水切りヨーグルトのチーズケーキ風 ~手軽にできる簡単レシピ~ |
第 2 回食生活講座 |
![]() ![]()
|
![]() ![]()
|
3.広報誌・ホームページ掲載
栄養科では、2300 部発行している法人広報誌『しおかぜ』の背表紙「からだに効く簡単メニュー」を毎号担当し好評を得ています。
また、共愛会ホームページのトピックスに栄養科の活動報告を定期的に情報発信しています。
院外誌 2019 年夏号 『栄養士オススメ!旬の簡単レシピ』 掲載 |
共愛会ホームページ 『栄養サポート担当者研修』を実施しました |
![]() |
![]() ![]() |
このような生活習慣病予防のための食生活情報の提供を行う機会や実生の受け入れは、地域住民の方への社会貢献の一環として、また、食を担う管理栄養士である私たちのライフワークとしてさらに取り組んでいきたいと思います。