当院の血液透析治療

 血液透析とは、血液を体外に取り出し、透析器(人工腎臓)の中で、血液と透析液が透析膜を介し接することで、拡散や濾過の原理を用いて血液を浄化する治療です。腎不全に対する一般的な治療法で、体内にたまった老廃物の排泄、電解質の調整、酸・塩基平衡の維持、体液量の調節など腎臓の働きの一部を代替します。
当院では年間約7000件の治療を行い、当院通院中の患者様だけでなく、近隣の透析クリニック等から入院される患者様も積極的に受け入れています。また人工呼吸器などを装着するような重症度の高い患者様は、移動可能な個人用透析装置を使用し、HCUで出張透析を行っています。
アフェレーシスに関しては、血球成分除去療法(GCAP)を行っており、治療件数は年間約100件と地域でもトップクラスの治療実績があります。
透析専門の有資格者が多数在籍しており、医師・看護師・臨床工学技士のチームワークで安全かつ質の高い治療の提供、患者様のQOL向上に寄与できるよう治療しています。

業務内容

 使用機器の日常点検や定期点検、トラブル発生時の対応など保守管理を始め、水質管理、ダイアライザーの選定、透析効率の評価、PTA介助などの業務を担っています。
治療時は、穿刺、接続操作だけでなく、患者さんとの会話から、不安や悩みを傾聴することで信頼関係を築いていく様心掛けています。最新の知識と技術の習得に励み、日々の業務に活かせるよう取り組んでいます。

【使用機器】
逆浸透法精製水製造装置 JWS社製 MXR752-C
多人数用透析液供給装置 東レ社製 TC-30R
透析剤自動溶解装置 東レ社製 TP-AHI-R/TP-BHI-R
透析装置 東レ社製 TR-3000M 7台
日機装社製 TR-10EX 9台
DCS-100NX 4台
DBB-100NX 1台