核医学検査とは

微量の放射線を出す医薬品(放射性医薬品)を体の中に投与し、放射性医薬品が臓器や体内組織に集まります。放射性医薬品が集まった臓器や体内組織からは、微量の放射線が出ていますので、その放射線を画像化し、病期や予後の確認、治療の効果判定等に有用な検査となります。
核医学検査には、骨シンチや脳血流シンチ等、さまざまな検査があり、目的部位に応じた放射性医薬品を使用して、検査を行います。

骨シンチ

骨に集まる性質のある医薬品(放射性医薬品)を体の中に投与し、検査を行います。
全身の骨の様子を撮影し、がんの骨転移、外傷による微小骨折等、骨の状態を詳しく調べる検査です。薬を投与してから2時間30分後に検査を行います。
検査時間は約30分程度です。

 

正常像

前立腺癌 骨転移

脳血流シンチ

脳に集まる性質のある医薬品(放射性医薬品)を体の中に投与し、検査を行います。脳の多くの病気は血流の異常を伴っています。脳血流のわずかな変化を見つけ、認知症等の病気の診断に有効な検査となります。
検査時間は約45分程度です。

上記以外にも心臓の検査や甲状腺の検査など様々な部位の検査を当院では行っております。

内用療法

射性医薬品を経口的又は注射により投与し、放射性医薬品より放出されるα線やβ線といった放射線により治療を行います。α線やβ線は、飛程が短いため、周囲正常組織に与える影響を少なくし、病巣に集中的に放射線を当てる治療法となります。

223Ra(ゾーフィゴ®)治療

去勢抵抗性前立腺癌に対する骨転移に有効性のある放射性医薬品となります。
詳しくはこちら(外部リンク)でご紹介しています。

ヨード治療 131I

当院では、甲状腺機能亢進症(バセドウ病)の治療としてヨードカプセルを経口し、内用療法を行っています。