胃がん
当科では、胃がんの手術において腹腔鏡手術をほとんどの患者さんに行っています。腹腔鏡手術は従来の開腹手術に比べ、傷が小さく、回復が早いという利点があります。また、近年増加している食道胃接合部がんに対応し、従来の胃全摘術ではなく、積極的に噴門側胃切除術を採用し、胃の一部を残すだけでなく、逆流性食道炎予防の処置を施すことで術後の生活の質を改善する治療を目指しています。
また、大きなリンパ節転移などの進行が見られる胃がんや切除不能と診断された胃がんに対しては、当院のがん治療センターの特徴である温熱化学療法を施行した後に手術を行うことにより、根治を目指した手術が可能となる場合があります。
食道がん
食道がんに対する手術は、胸腔鏡手術と腹腔鏡手術を組み合わせ、腹臥位での完全鏡視下手術を行っており、従来の開胸・開腹手術よりも早い回復を目指しています。StageⅡ/Ⅲ食道がんの根治手術を目指すために、術前に抗がん剤治療を行い、腫瘍を縮小させた後に手術を行っています。