乳腺外科

乳腺外科

医師紹介

非常勤
山下 眞一(やましたしんいち)

乳腺外科・呼吸器外科・消化器外科

日本外科学会認定医・専門医・指導医
日本乳癌学会認定医・専門医
日本胸部外科学会認定医・正会員
日本呼吸器外科学会専門医
検診マンモグラフィ読影認定医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
日本消化器外科学会専門医
日本消化器外科学会消化器がん外科治療認定医
日本食道学会食道科認定医

曜日別診察予定表

乳腺外科・午前

  月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜
乳腺
(予約制)

令和3年10月1日より

乳腺外科・午後

  月曜 火曜 水曜 木曜 金曜 土曜
乳腺
(予約制)
山下眞一
予約制

令和5年8月1日より

乳腺外科・午前

乳腺
(予約制)

令和3年10月1日より

乳腺外科・午後

乳腺
(予約制)
山下眞一 予約制

令和5年8月1日より

受付・診察時間・診察予定表

特色

5大がんのうち乳がんの診療を行っています。乳がんは女性のがんの中で最も罹患数が多く年間9万7千人以上が乳がんと診断されています(国立がん研究センター2023年予測)。
当院では診断から治療まで行っております。特に乳がん治療は手術、放射線、抗がん剤(分子標的薬剤を含む)を組み合わせた集学的治療において専門的な治療が必要ですが、当院ではこれら全ての治療が可能です。手術においては当院形成外科と連携し乳房再建手術も行っております。多職種の協力による高度な医療の提供を目指しています。

取り扱う主な疾患

●乳腺疾患
●乳がん
●良性乳腺腫瘍
●乳輪下膿瘍、乳腺炎

乳腺治療の流れ

当院受診して頂きますと診断として、視触診、マンモグラフィー、超音波検査を行い腫瘍の有無を判断します。腫瘍の存在が確認された場合、針生検(局所麻酔で針を刺して細胞をとること)を行い組織学的診断を確定します。

乳癌は大きく4つのタイプに分類されます。
ホルモン療法感受性があり進行が遅いルミナルA、ホルモン療法感受性はあるが増殖の速いルミナルB(ルミナル-Her2タイプを含む)、ハーセプチンが有効なHer2タイプおよびいずれのマーカーも存在しないトリプルネガティブタイプです。それぞれのタイプにより治療法が異なりますので生物学的なタイプを診断して腫瘍の特性に応じた治療が必要となります。
また遠隔転移診断として骨シンチ、胸腹部CTおよび乳腺内の広がり診断に乳房MRIを行ってステージを決定します。

治療は局所治療としての手術や放射線療法と全身療法としてのホルモン療法、抗がん剤治療、分子標的療法に分けられます。

手術では乳房温存術または乳房全摘術にセンチネルリンパ節生検(癌が最初に転移してくるリンパ節;見張りリンパ節をとること)を行っています。センチネルリンパ節生検は色素法(青い色素を注射して青く染まったリンパ節をとる)で行っていますが、ほぼ全例同定できており郭清(脇の下のリンパ節をたくさんとること)を省略することが可能です。

全身療法としてはステージI期、またはIIA期でルミナルタイプであればホルモン治療として抗エストロゲン剤(ノルバデックス/タモキシフェン)やアロマターゼ阻害剤(アリミデックス/アナストロゾールやフェマーラ/レトロゾール)などの10年投与(閉経後)、閉経前では抗エストロゲン剤に加えてLH-RHアナログ(リュープリン)の投与を行います。またホルモン療法に加えてCDK4/6阻害剤のイブランスやベージニオなどの分子標的薬剤も使用可能となりました。

抗がん剤においても初回のみ入院で行い、2回目以降は当院がん治療センターで行うことを基本としています。ほとんどの患者さんに中心静脈留置用ポート(チューブを大静脈の中に留置し前胸部の皮下に入れて行う)を造設して点滴を行います。Her2タイプでハーセプチンやパージェタ、カドサイラ、エンハーツといった分子標的療薬剤を用いて治療を行っています。これまで予後不良と言われたHer2タイプもこれらの新規薬剤のおかげで長期予後が期待できるようになりました。トリプルネガティブタイプは抗がん剤による治療が必須です。

再発乳がんに対しても抗がん剤や分子標的薬剤を使いQOLを保ちながら治療を継続できるよう努めています。

主な症例数の推移

2019年2020年2021年2022年2023年
乳がん1316102435