先輩研修医が答える臨床研修に関するQ&A
Q1.当直中の救急対応や研修医の役割について教えてください。
必ず上級医とペアで当直し、夕方17時から翌朝8時30分まで、平均して5~12件程度の患者を担当します。ウォークイン、救急車をファーストタッチから対応し、病歴聴取、診察、検査オーダー、治療処置、カルテ記載が主な仕事です。重症例や当直医で対応出来ない場合には、専門医へオンコールで紹介します。上級医、専門医のほか、看護師や救命士にも相談できるチーム医療の体制が整っています。
Q2.勤務体制について具体的に教えてください
当直回数は月4回で日曜の日当直が1回あります。当直日は、前月に提出した勤務希望を元に決定されます。プライベートと研究会等の両立も可能です。また、無理に当直回数を増やされるようなことは絶対にありません。希望をすれば、月5回以上の当直も可能です。当直明けの勤務は午前中までなので、12時30分に退勤となります。
Q3.病院見学の際におススメする見学科やタイミングを教えてください。
内科では消化器病センターがおすすめです。内視鏡検査の症例数が多く、ESD、EMRなどの治療も積極的に行っています。潰瘍性大腸炎、クローン病など炎症性腸疾患、肝癌に対する動注化学療法など多岐に渡ります。また、がん治療センターでは、リニアック・アイバーナイフM6・トモセラピー・小線源治療など、大学病院と比べても遜色のない症例数を誇ります。見学はいつでも可能ですが、事前に問い合わせた方が確実です。
Q4.臨床研修中の雰囲気を教えてください。
研修医は1学年に2人なので、その分距離が近く、2年目の先輩が面倒をみる文化があります。出身医局の垣根も低く、ひとつの医局にすべての診療科の医師がいるため、他科の先生方にすぐに相談できますし、いつでも何でも教えてもらえる環境が整っています。自分から積極的に学ぶ気持ちがあると、より充実した研修医生活を送れると思います。