院長挨拶

新年度のごあいさつ

厳しい気候変動で体調を崩された方も多かったことと存じます。 ようやく桜も咲き、うららかな春を迎えたように感じられます。
さて、社会医療法人戸畑共立病院は、戸畑に根付いて113年を迎えます。
「地域の皆様に安心の医療を!」をモットーに成長してまいりました。現在は、内科、外科に加え、救急医療とがん診療を柱とした病院となっております。
特にがん医療においては、地域がん診療連携拠点病院に指定されており、手術、化学療法、放射線療法との集学的治療をおこなっています。
また、温熱療法、高気圧酸素治療にも取り組んでおります。
昨年には手術支援ロボット「ダビンチ」を導入し、低侵襲手術にも注力しています。

2025年には団塊の世代が後期高齢者となります。
高齢者の医療介護体制を充実させるべく、多職種連携チーム医療を充実させています。
当院では、「地域の声に応える医療を共に創る、挑む、動く」という基本理念を掲げています。
良い医療を行うためには、私たち医療スタッフだけでなく、患者さんとそのご家族すべてが共に医療を創り、挑み、動かねばならないと考えています。
地域住民のニーズに応えることで病院としてのレベルを高め、地域から選ばれる病院となるためにも、患者さんとご家族が中心となる医療でなければならないと考えています。

また、断らない救急医療、がん診療、高度医療の実績を積み重ねるとともに、多職種、他施設間の連携を強化し、地域医療支援病院として動いていく必要があると感じています。
北九州市の高齢化率は非常に高く、高齢者医療への対策が必要となります。 在宅復帰が困難な方が多くなり、早期リハビリテーションや環境整備等が必要となります。 この点からも、救急医療、地域連携のニーズは高まると思われます。 こうした中で、当院は「365日断らない病院」としての役割を果たしていきたいと思っています。

社会医療法人 共愛会 戸畑共立病院
院長 今村 鉄男