放射性ヨード内用療法(アイソトープ治療)

当院、内分泌代謝内科ではバセドウ病に対する放射性ヨード内用療法(アイソトープ治療)を外来で行っています。入院する必要はありません。

治療のしくみ

ヨードとは、甲状腺ホルモンの材料であり、甲状腺ホルモンが合成される時ヨードを必要とします。このため甲状腺には通常からヨードが集まりやすい性質があります。
この性質を利用し、放射能を帯びたヨードを内服し、甲状腺に集め、甲状腺の細胞を破壊し、甲状腺ホルモンの合成を抑えます。

方法

放射能を帯びたヨードをカプセルで内服します。内服は1回で終わります。
※内服する量を決定するために、事前に検査が必要です。
放射性ヨード内用療法を受ける前には実際の治療につき、具体的に治療計画を説明し、話し合った上で治療を決定します。

対象になる方

薬物で副反応が出現した。または効かない方(無顆粒球症や肝障害など)
甲状腺が大きく薬が中止にできない方 など

メリット

✔︎外来で治療が可能(入院が不要)
✔︎手術を避けることができる
✔︎甲状腺が小さくなる
✔︎抗甲状腺剤を中止にできる可能性がある

デメリット

✔︎効果が得られるまで4〜6ヶ月かかる
✔︎長期の経過で甲状腺機能低下症となりホルモン補充が必要となることがある
✔︎甲状腺眼症が悪化することがある
✔︎治療を受ける前にヨード制限が必要